自分の好きな物事を布教したい人へ
この記事を読んでも君が布教に成功するかはわからないよ!(笑)
「布教が上手い」と最近言われる今日この頃。
自分ではそんな風に思っていなかったのですが、よく考えてみたら某ジャンルや某ジャンルは何十人とハメてきたし、某ジャンルも両手でギリギリ数えられるくらいの人数は…という感じ。
この記事は「映像作品」「漫画」などにフォーカスを当てて記載していますが、おそらくジャンル用語に置き換えて読んでいただければ「読む」「見る」以外の様々な趣味事にも適用できるかと思います。
自分の好きなものを「好きだ!」と言い続けていたら、いつの間にか見てくれた人が増えていて。
布教が上手いといわれるのは何でだろう?と振り返ってみました。
おそらくこんな感じかな?という手法。
結論としては「私の好き勝手な話を聞いてくれる君に感謝」です。
- 自分はこれが好き!と楽しそうに主張
- わからない人にわかるよう内容を説明
- 「ここが面白い」の部分を変化球で打つ
- 女性にはキャラ重視、男性にはストーリー重視で話す
- 言葉の圧で押さない
- 「派生の○○も見ていないと楽しめない」なんてことは無い
- 無料配信を有効活用する
- 強制イベントを発生させる
- 質問を受けたのに「自分で履修して!」と突き放さない
- 自分が知っている情報は出し惜しみしない
- 「私の話を聞いてくれてありがとう」
- 「ありがとう」の気持ちを忘れない
自分はこれが好き!と楽しそうに主張
これが大前提。
以前もこんな事を書きました。
これが例えば
「同人即売会に同人誌買いに行っている自分気持ち悪いよな…」
という気持ちを抱えたまま「イベントに行ってきたの」と喋ると、おそらくマイナス感情が伝わります。おそらく。行った私!!!!めっちゃ趣味楽しんでる!!!!!最高!!!!!
くらいの気持ちを抱えて「楽しかったこと」を永遠と語っておけば、どんな現場に行ってようが相手は「えっ…(引き)」みたいにはならないんだなと気づきました。
「好きなんだな~」くらいで終わります。
自分の好きなことを話すときは「好きだ!」という気持ちを全面に出す。
そうすると「今○○さんは【ジャンルA】が好きなんだな~」という認知を得れる。
これ、何が起こるかというと、【ジャンルA】が流行った時や、メディアで取り上げられたとき、自然と
「○○さんが言っていた作品かな?」
と紐付けがされるようになります。
既に【ジャンルA】を認知してもらえてきています。もう勝ったも同然。
余談:先日シェアハウスの住人さんに「映画館行ったらMくんの好きなアニメの広告あったよ」とご報告を頂きました(認知されている)
わからない人にわかるよう内容を説明
私が自分の話を聞いてもらうときは、基本的に「相手は何も知らない」前提で話をします。
旬ジャンル、大規模ジャンルでも、です。
例えば、超大規模ジャンルFateの話を例に出します。
MくんはFateのキャラの外見をなんとなく知っていますが、設定や性格は知りません。
はっきりわかるのは、シンジくんが友人の推しで、インドが黒いのと白いので、マーリンがCV櫻井だということくらいです。
セイバーは同じ顔が大量にいるように見えます。名前と外見なんて一致していません。
突然会話の中で「アーチャーが」「ランサーが」と言われても「どれ?」「誰?」となるわけです。
Fateを知らない人は上記内容ですらわかりませんよね!(わかる~!)
なので、ジャンルの説明をするときは
- 誰が
- どういう人で
- 何をして
- どうなったのか
を順番に語ります。
簡単な5W1Hというところでしょうか。
布教の時は、核心に触れる重大なネタバレは伏せつつ、小さなネタバレは含めて説明していきます。
「ここが面白い」の部分を変化球で打つ
例えば以下アニメに対し「どこが面白いのか」を語る際、私だったらこう説明すると思います。
例1:KING OF PRISM
- 「電車に乗ってハリウッドに行ったらお空の星になった」
- 「アイススケートをすると天然ガスが出てマダガスカル情勢を助ける」
- 「尻から蜂蜜が出る」
- 「腹筋が木刀を割る」
- 「アイドルの杉田智和はゴーストシンガー」
例2:美男高校地球防衛部LOVE
例3:ドリフェス!
- 「1話から主人公が車で拉致られそうになるけど「警察呼びますよ」と冷静な返しをする」
- 「推しアイドルに剛速球で自分の持っているカード投げつける」
- 「ファンが投げつけたカードに服が描いてあるので客の目の前で生着替え」
- 「カード=ファンのエール=重い(公式)」
- 「大体何でもイケるっしょで片付く」
例4:イナズマイレブン
- 「超次元サッカーなのに超次元が通用しないと5人がかりでGKを手で抑えてシュートを止めようとする」
- 「全国大会→宇宙人とバトル→世界大会、戦う相手の規模感に対する放送順がおかしすぎる」
- 「EDがほぼつんく♂(サッカー全く関係ない)」
- 「大体家庭に事情がありすぎる。話の都合上、兄弟と両親はよく死ぬ」
- 「サッカーアニメだけどサッカーやってない、ヤンキーが試合中ボールで仲間をリンチする」
- 「サッカー(名詞)に自我を求めようとする」
例5:カイトアンサ
- 「喘ぐとうんこがでる(御幣のある説明)」
- 「謎解きアニメなのに視聴者へ考える時間を与えてくれない」
- 「闇金ウシジマくん、暗殺教室、とある…禁書目録、弱虫ペダル、パロディがすごいある、そして大概ひどい」
- 「弱虫ペダル回、「制作費が無いから3Dが作れない」「ハンドルだけで試合をする」と言いながらハンドルだけもって自転車の試合をする」
- 「敵が突然全裸で登場する」
- 「女の子のおっぱいに異常なまでのこだわりを感じる」
これを例えば
例1:KING OF PRISM
- 「家族愛、友情、恋愛、それぞれに対して色んな有り方が存在する事を教えてくれるアニメ」
- 「アイススケートショーでバトルすると技が出る」
例2:美男高校地球防衛部LOVE
- 「世界の平和を守るために美男子達が変身して戦うアニメ」
例3:ドリフェス!
- 「アイドルになることを目指す5人組がデビューをするために切磋琢磨するアニメ」
例4:イナズマイレブン
- 「サッカー中に超次元技を出して全国制覇をしていくアニメ」
- 「宇宙人と超次元技で戦うサッカーアニメ」
例5:カイトアンサ
- 「イケメンが謎を解いて立川の平和を守るアニメ」
と説明してしまうと、本当の事は言っているし、ストーリー的には面白そうかもしれないけど、インパクトに欠ける…。
というか私自身が上記の説明をされても見ないと思います…。
斜めに捉えることも、時には悪くない。
アニメの説明は
「なにそれ面白そう!」
と思わせたもの勝ちだと思っています。
…とはいえ突拍子も無いシーンが出てこない泣きゲーのアニメ化などは、普通に「泣ける」「ストーリーがいい」と素直に言うと思います。
女性にはキャラ重視、男性にはストーリー重視で話す
↓以前別記事で書いた内容↓
1話から見なくていいから○話をみてくれ
「ハマったらきっと1話から見るでしょ」という意思も込めて。
この布教は「キャラクターの外見から入る」タイプに使います。
いつぞやに以下のようなツイートをしたらプチバズっていました。
関係性で推す
その人が仮に関係性萌えのタイプであれば傾向を聞きだします。
よく喧嘩する二人が好きなのか、共依存が好きなのか、先輩後輩が好きなのか、一番最初に認め合った二人が好きなのか。
その人の過去ジャンルが分かればこっちのものです。
傾向を洗いだしてふんわりと勧めていく。
「気になるな…」と言わせたら勝ちです!勝ったぞ!
女はキャラに、男はストーリーに惹かれるというのはなんとな~~~~~く感じています。なんとな~~~くです。例外もあります。女性向けジャンルへの適用のみだったらすみません。
例えば「KING OF PRISM」を初見で見せると、
女性「○○くんかわいい~~~~△△のシーンは顔が最高だった…」
男性「△△のシーンやばくない?あそこで□□の展開になるなんて思わないじゃん!?」
みたいな感想が高確率で返ってきます。
女性はキャラへの感想→内容への感想
男性は内容への感想→キャラへの感想
の順番で会話が始まることが多いかな?という体感。
なので、キャラ重視で布教するのであれば上記引用のように「君の好きなキャラ傾向はなんだい?」と聞いて布教します。
内容重視で布教するのであれば、先ほどの「「ここが面白い」の部分を変化球で打つ」項目へ更に補足をつけて話します。
ここで語るストーリーは斜めから構えず、わりと真面目なやつで。
言葉の圧で押さない
「~を見てください」
「~なのに何故見ない」
対面ならまだしも、ネット上で布教するのであれば威圧感のある言葉はできるだけ使わないようにしたいです。
好きなものを主張するのはいいけれど、「どこの」「なにが」「どう面白いのか」を省いた文章は結構「威圧感」と「宗教感」がそこはかとなくあって、「何かファンの勢いが怖い」という気持ちだけを生み、終わります。
私も昔は「見てください」とよく言っていましたが、あの台詞で言い寄られると怖いよね、わかる。
最近は「是非見て~~~~~~!!!!!!!!」くらいで終わっています。
たぶん言葉尻の問題でしょうか。
極力やわらかく言っているつもりですが、私自身も出来た人間ではないので言葉尻強く言っているかもしれない。
威圧感のある言葉を使って布教しているのを見かけると、外野は「こわ」「近寄らんとこ」ってわりと思います。私は思ってしまう。
盛り上がっているファンはその場のお祭り感とノリからくる発言なんだろうな!と思いつつも、それで新規が獲得できるかといわれたら…あんまり釣れないだろな…。
まぁ「怖い」と思う感覚を持っているのは私だけかもしれません。でも私は怖いからあんまりやらないように気をつけたい。
布教が目的じゃないのであれば本人の発言の自由なので存分に暴れてください!
布教がしたいなら言葉尻は柔らかくした方が釣れるよって話でした!
「派生の○○も見ていないと楽しめない」なんてことは無い
ほんとそんなこと無いからね!!!!!!!!!!!
現状、
イナズマイレブンを
無印2期(一部分)→無印1期→無印2期→無印3期→GO(挫折)→オリオン→アレス
とぐっちゃぐちゃの順番で見た私が
「イナズマイレブン面白い!!!!!!!!」
と思っているので間違いないです。
ちなみに正しい時系列は
無印1期→無印2期→無印3期→GO1期→GO2期→GO3期→アレス→オリオン
です。
プリティーリズムですら1期→3期→2期と見て、3期の時点で公式イベント行ってるので!
Wake Up, Girls!のライブもアニメ見ずに行きましたがめちゃくちゃ楽しかったです。
「○○見たなら××も見てください(圧)」
「××見ていない人とは○○を語れない」
いやわかる…見て欲しい気持ちは痛いほどわかるけど、現行作品を見てくれた本人が現行作品を楽しんでいるならそれでいいじゃないか!
本人が「ところで○○ってどういうこと?」と疑問に持ち始めたあたりで、自分から内容を調べて過去作品にたどり着くから!
私だって今なら当時リアタイを挫折したイナズマイレブンGOを見れる気がしてるし!!!!
言葉を選ばないと新しく自分の好きなジャンルを知ってくれた人に
「過去作見たいな」
ではなく
「過去作も見なきゃいけない」
というmustの気持ちを植えつけて、逆に腰を上げてもらえなくなったり…なんてことも…あるから…。
人間、mustよりwantで動くほうが前向きだし、気が楽だからね!
無料配信を有効活用する
昔より大分布教が楽になりましたね…。
公式が無料配信を始めたのであれば友人にURLを投げつけましょう。
もちろんこのアニメがどういうもので、どこが面白くて、自分は大好きだという気持ちを伝えた後に「気になる」と言われたら、です。
Mくんは「見なくてもいい」という気持ちで強制投げつけイベントを発生させたりもしますが、この手法は仲のいい友人に留めておくといいです。
強制イベントを発生させる
漫画は貸す、映像作品はその場で見せる。これが一番手っ取り早い。
よく、
「○○で配信してるから見て~!」
という声を見ます。
その「○○」が有料会員向けコンテンツだった瞬間に9割の人間は着席します。9割は言いすぎかな。私は着席します。
アマゾンプライム、dアニメ、dTV、Hulu…色々あります。どこも無料期間はあれど基本有料です。
貸し借りはコンテンツへの還元が!とか、コンテンツにお金が入らない!など、そういう気持ちはわかります。
が、無料より怖いものは無いのです。
友達と自ジャンルの話になった!自ジャンルに興味を持ってくれたようだ!
- 自分の携帯端末を使ってその場でアニメを垂れ流す
- 円盤を押し付ける
- 映画代をおごる
などなど。
強制鑑賞イベントが一番強い。
基本オタクは「これ良いな!」と思った瞬間からお金を落とすようになりますので、公式にお金が入らない~!などの心配はしなくていいかと思います。
むしろそこまでハマるまでの道筋を用意してあげる事が布教側の使命みたいなものです。
質問を受けたのに「自分で履修して!」と突き放さない
作品に対しての補足を話すのは進んで引き受けたほうがいいです。
「○○が××していたのは何故?」
「それは○○見て!」
と突き放してしまう場合。
○○にはいるのは、過去作、雑誌、SNSの公式発信、etc...
その人がとても前向きで良い人なら「見てみよう」と思うかもしれません。
私だったら「いや知ってるなら教えてくれよ!」と思ってしまいそう。
私は前向きだけど良い人ではないからね!(笑)
その人の「知りたい」という気持ちを突き放して削いでしまうのは大変もったいない事です。
最低限
「それは○○の××にあるから見てみて!」
くらいは教えてあげると親切かも。
自分が知っている情報は出し惜しみしない
「○○で××なのは常識」
「○○が××なの知らないんですか?」
はい~~~~!!ダメダメ!やり直し!
布教したい相手or最近ハマった人にこんな当たり方したら「古参怖い」って言われてジャンルから去られちゃうよ!
基本は
- 聞かれたら答える
- 聞かれていない事だけど大事なことは補足する
ですが、上からマウントは良くない。
お前が知っている知識、どこソースでどこ雑誌でどこ情報かちゃんと説明して差し上げろ!!!!
間違っている情報に対し正しい事を伝えたいのであれば、
例えば
新規「Aくんには弟がいたらいいな~」
古参「Aくんには弟いませんよ」
ではなく
「昔、○○監督がAくんにはお姉さんがいるって××の場で言ってましたよ!でも弟がいてもいいですよね!」
と和らげて言う。相手の主張を真っ向から否定しない。そうすると角が立たないしマウントにもならない。
私の場合、基本的に自分が知っている情報は全て会話の中で「こうなんだよ」と提示してあげます。
「私の話を聞いてくれてありがとう」
布教した相手が誰一人として作品を見てくれなくても「そういうもの」。
10人に話して1人でも興味持ってくれたら相当ラッキーですよ。
だから「そういうもの」。
自分の好きなものが相手の好きなものとは限らないじゃないですか。
私自身、結構好き勝手に語っていると思います。
相手に勧めようと思って話していなくて、
「私!今これが好きなの!聞いて聞いて!」
というまぁ一種の子供の「見て見てママ~~~!!!」の感じと一緒。
だからこそ「私の話を聞いてくれてありがとう」とよく思います。
「ありがとう」の気持ちを忘れない
私の好きなものを知って見てくれてありがと~~~~~~!!!!!!!!!!
おわり!