「俺はオタクだ!」と自己開示すると気が楽になる話
ありの~~~~ままの~~~~~姿見せるのよ~~~~~~~
どうも、シェアハウス生活のMくんです。
シェアハウスへ住むにあたり、生粋な二次元オタクである私にはミッションがありました。
- 土曜朝7時に共有テレビのチャンネル権が欲しい(テレビを買ってないし、買わなくて済むならそうしたい)
- 同人原稿をやる環境が欲しい(自室でもいいんだけど、椅子に座ってやりたい)
この2点を
- ワクワク☆よく知らない人との共同生活
- 共有スペースのテレビを独占はできない
- 共有スペースには他の人がいる可能性がある
の状態でクリアせねばならないのです。
こんなの、もう「自分は重度のオタクだ」と暴露した方が早いのではないか…と。
でもオタクという生き物は、中々初対面の一般人に「ステータス:オタク」だなんて言いづらいですよね。
「キモ~」
という反応を受けるのが怖い。
わかる、わかるぞ…。
以前の私と今の私と未来の私。
以前ブログでこんなことを書きました。
私、学生時代「オタクであることをマイナスステータス」だと思っていたタイプなんです。
いつぞやのブログにも書きましたがキャラ物のストラップを大量に携帯電話に付けているにもかかわらず、周りから「何それ~~~」と突っ込まれるのが嫌で全部ポケットにしまいこんでもっこりさせていたタイプです。就職しても「とりあえずオタクであることは隠しておこう」と思っていたんですが、まさかのハプニング。
自分の同期が自己紹介で「自分はオタクです」と言い切ったのです。しょっぱなの自己紹介で。
正直「すごい」と思いました。オタクであることを引け目に感じず堂々としている。すごい。素直にすごいと。
「うお~~~私めっちゃ隠す気だったんだけど~~~~」となりました。とはいえ数ヵ月後にはみんなにバレました。
昔の私にとって「我輩はオタクである」と伝えることはとてもハードルが高いことでした。
社会人になって「痛バッグ」という文化にぶち当たり、痛バに対し「嫌悪」の先に隠れた「憧れ」と「嫉妬」を抱いていたわけで。
そんな悩みをぽろっと一般人の先輩にこぼした。
するとこんな回答がきました。
「やってみれば?何で?今時みんな漫画やゲーム好きだし、やりたかったらやればいいじゃん」
一般人の(大事だから二回言う)先輩にそう言われたんです。
好きな事なんだから堂々とすればいいじゃん、と。
あの時一般の先輩にこう言われなかったら、今の私はまだ痛バに複雑な感情を抱いていたのかな…とも思います。
ありがとう、先輩。
シェアハウスの話に戻します。
大体、見ず知らずの人と仲良くしようとして聞く質問って、当たり障りな~く
「趣味は?」
「好きなことは?」
とかじゃないですか。
もうこの質問が来たら臆せず
「アニメ見たり漫画読んだり」
「推し俳優の舞台観に遠征したり」
と話して、
「土曜朝7時はリビングのテレビでアニメを見させてほしい」
とぶっちゃけてしまった方が後々の生活上気が楽になるのでは…?と。
そうしてMくんの「自分の身の上暴露大会」は始まったのです。
第一関門:自己紹介
まず、シェアハウスの管理人さんから一言ありました。
「自己紹介をLINEに打ってください」
Mくんはこう書きました。
名前:Mくん
趣味:漫画、映画、アニメ鑑賞、舞台観劇。
ライブも行きます!映画は邦画を観にいくことが多いです。
土曜朝7時はリビングでご飯を食べながらアニメを見てるかもしれません(汗)
よろしくお願いします~!
と。
もう打ちましたよ、ジャブを。
とはいえあくまで文面でのジャブです。読んだか読んでないかなんてわかりません。
LINEは開いたら速攻既読付きますしね!
そしてMくんの身にクリスマスパーティーがあったのを覚えているでしょうか。
この時になんと再度自己紹介タイムが発生。
私の事も、住人さんの事も紹介してくださるタイム。
まぁLINEに書いたことを復唱しますよね!!!!(念押し)
すると「そうなんだ~」くらいの反応。
今のMくんはオタ活に対して手札が多いのも良かったかもしれません。
最近は若手俳優さんがわかるようになってきていて、ようやく世間の会話についていけるようになりました。
2次元も2.5次元も3次元も何となくわかる、わかるぞ!
全てはドリフェス!とアミューズのおかげ…。
第二関門:自分のスケジュールを語る
Mくんは外に行くオタクなので、
自分は現場に行くぞ!!!!!!!!!!
という主張をしておけば毎週東京や大阪に行っていても
「またイベントかな?」
で済むわけですね。
ちなみに余談ですが、毎週どこかに行っている事実を伝えつつ
「イベントなので観光じゃないです」
「スケジュールがカツカツの為、お土産を買う時間がありません」
「毎週行っているので旅行じゃないです」
と伝えると、会社でお土産を要求されなくなります。
話を戻します。
イベントとは言えひとくくりにしてしまうと、いざ「何の?」と聞かれたときに話しづらいため
同人即売会→(その後のアフターを考えて)友達と遊びに
ライブ・舞台→ライブ・舞台(これは素直に言う)
オフ会→友達と遊びに
で片付けます。とりあえず。
アフターなんてないよ!という君!とりあえず即売会で誰かには会っているんだからいいんですよ!「友達と遊び」で!
遊んでる!遊んでる!オールオッケー!
Mくんは嘘をつけないタチなので、事実をオブラートに包むか、ゲロします。
余談1:好きなことは楽しそうに語っておけば良い
これが例えば
「同人即売会に同人誌買いに行っている自分気持ち悪いよな…」
という気持ちを抱えたまま「イベントに行ってきたの」と喋ると、おそらくマイナス感情が伝わります。おそらく。
行った私!!!!めっちゃ趣味楽しんでる!!!!!最高!!!!!
くらいの気持ちを抱えて「楽しかったこと」を永遠と語っておけば、どんな現場に行ってようが相手は「えっ…(引き)」みたいにはならないんだなと気づきました。
「好きなんだな~」くらいで終わります。
というか、私が楽しかった事を語っているのに「えっ…(キモ)」と思って否定してくるタイプとは友達になれない!解散!
人の好きを否定してしまうのは正直いただけません。
コスメが好きな気持ちとアニメが好きな気持ちって「好き」には変わらないじゃないですか。
何でそこに差があるかな~と日々疑問です。
まぁ、「引き」の感情はその人がどういう「行動」を取っているかによって判断が左右される事は大いにあると思います。
例えば自分の好きなアニメを
「神!!!!神アニメ!!!!最高!!!!!」←自分の感想
と語るまでは良しとして、
「貴方も絶対見たほうが良い!!!!!見ないと人生損してる!!!!!」←強要、絶対~したほうがいい
「○○ちゃんのおっぱいが柔らかそうで食べちゃいたい…太もものラインがえっちで最高!!!!」←性癖露呈、性欲を見せる
というラインまで行ってしまうと引かれたりする事はあると思うので…
楽しそうに語るのは良し。相手に強要や押しつけは悪し。
って感じです。多分ね。多分。
余談2:悪意のない言葉は素直に受け取ってくれ
逆に私がVSオタク婚活で「え!?」と思ったことを書きます。
婚活している皆さん「自分はオタクだ」という事は最初から知っておいて欲しいという気持ち…ありませんか?
隠そうにも隠せるわけがない、だからプロフィールに書いておこう。
マッチング相手も同じようにオタク趣味を持っていそうな方を選ぼう。
で、ですよ。
Mくん的には
「プロフィールの趣味欄にはっきり書いたなら、好きなものをマイナス感情で語らないでほしい(自分もマイナス感情で語らないようにしたい)」
と思うわけです。
Mくんをマッチングで選んでくれるお相手さんはもちろんオタク気質の方だと思います。
だからお互いにオタクなんですよ!ここ重要ですよ!!!私は!!!オタク!!!!君の趣味に否定しません!!!!
詳細は言いづらいとかはあると思います。
私も仮に「イラスト描かれてるんですか?どんなの?」と聞かれて、
「LINEスタンプを少々…」
って言うのと
「二次創作エロ同人を少々…」
って言うのは跳び箱1段と100段くらいハードルに差がある。それはわかります。
多少ジャブを打つのに出方を伺いますが「描く事が楽しい」という事はハッキリ伝えたいと思っています。
ある人がこんなプロフィールを記載していました。
「休日は家でゲームをしています」
Mくんはその文字列を見て
「ゲーマーなんだな」
くらいに思いました。
私は外に行くオタクですが、あくまでこれは「現場が外にしかないものにハマっている」から外に出るだけで、
仮にゲームにハマっていたら家にいると思うんですよ。
お話をしている中でこんな流れになりました。
お相手「休日はやっぱりイベントですか?」
Mくん「そうですね。ライブ行ったり舞台に行ったりしてます。最近は友人と秋田旅行に行ったりしましたね」
お相手「へぇ~」
Mくん「○○さんは休日友達とどこかでかけます?」
お相手「馬鹿にしてるんですか?」
おっと~~~~~~!!!!!!!!!!
Mくん「え!?そんなことないですよ!!!」
はてさて問題です。この時Mくんの思考はどうだったかお考えください!
シンキングタイム!スタート!!
・
・
・
言われた瞬間 → 「おぉ…」
帰宅中 → 「いやあまりにも自分の事卑下しすぎでは?」
寝る前 → 「私も聞き方マズかったな…「友達とどこに行きますか?」が正解だったな」
起床 → 「…?もしかしてゲーム趣味で家から出ない事実を引け目に感じていたな!?」
です。
びっくりしました。でも納得しました。
憶測にすぎませんが、Mくんの頭の中の結論は
①自分(婚活相手)はゲームが趣味だ
②だからプロフィールには「趣味:ゲーム」と書いて理解がある人を選びたい
③休日は家から出ない故に引きこもりだ →ここを引け目に感じている
④婚活相手(Mくん)は外に出るオタクだ
⑤引け目を感じている部分に対して嫌な言葉をぶつけられた →Mくんは全く悪意が無かったです
⑥…と感じたので咄嗟に出た言葉が自分を守る為の言葉だった
いやちょっと待て!!!
私は一言も
「ゲーマーって事は引きこもりなんですかぁ?(家から出ないんですかぁ?)」
「外に行かないって事は友達いないんですかぁ?」
とか言ってないから!!!!
言葉選びをちょっと失敗したかもしれないけど…
Mくん的には
Mくん「○○さんは休日友達とでかけますか?」
お相手「出かけますよ、でも基本的にゲームが好きなので家にいますね」
くらいの返しが欲しかった。
どうしても話してる相手に対してマイナス感情募って卑屈になっちゃうのであれば外に行かないことを引け目に感じてるんだから外に出な!!!!
Mくんも「腐っている」ことを時々引け目に感じたりはしますけど(腐女子という人種を認知している一般寄り知人男子によくdisられた)(こればっかりは今でも許せてない)、引け目を感じているからといって悪意の無い他人に「馬鹿にしてるのか」とは言いませんし、腐女子を辞める気は無いし、なんかもう10年以上腐ってると辞めようと思って辞められるものでもないし、腐女子である私を受け入れてくれる人と結婚したいです!!!!
(上記の婚活相手の方に対し明確に腐ってる事を伝えてはいないけれど、話の途中で「(あ〜おめぇ腐女子かぁ〜!)(察)(察)(察)」みたいな反応されたの、よ〜く覚えてるよ)
(それに対して「あはは」と愛想笑いで済ませた私を褒めて欲しいです)
以上、最近コンプレックスを1つ解消したMくんの言葉でした。
第三関門:自分の行動を日常の風景にする
…とここまで来ると、Mくんは
- 毎週土曜朝7時はテレビが見たい
- リビングでパソコン作業をしたい
を叶えたくなってきます。
アニメを見たい
ジャブ1:まず私自身「リビングで見ることに慣れろ」
邦画やバラエティーを見ているときは住人全員が見れるものなので特に懸念はありません。
アニメとなると私だけや…私だけが見たいんや…
地道にリビングでアニメを見る練習をしました。
はたらく細胞、斉木楠雄の災難、モブサイコ100…
そう、一般の人が見ても問題なさそうなアニメをね!
それでも住人がいる間はアニメを回しません。
あくまで私一人の時に回します。
ジャブ2:「すみません、見させてもらってもいいですか」
毎週朝7時という休日の早い時間帯に住人は起きていません。
なので1ヶ月くらいは悠々とした気持ちで見ていました。
そう!!!!!!シンカリオンをね!!!!!!!!(ゲロ)
この調子なら住人とエンカウントせず事なきをえるっしょ…と思って迎えた推しが「憂鬱になる回」。
どうしても見たかった、絶対に、なんとしても推しの回は見たかった、リアタイで。
リビングのドアを6時50分ごろに開けたMくんの前に広がる光景ーーー!
住人がいる!!!!!!!!朝のニュース番組めっちゃ見てる!!!!!!!!!
Mくんは硬直した。
でも3秒で我に返った。
推しの回だ!!!!!!!!何が何でも見る!!!!!!!!!!!!
オタク、必死。
Mくん「あの…すみません、テレビ見ても良いですか…どうしても見たくて」
住人「いいですよ~!どうぞどうぞ!」
優 し い 。
フツーにチャンネル権くれました。
土曜朝7時の子供向けアニメ視聴を一緒に付き合わせるのも悪いな~と思いつつ、推しの回だからホント無理、ホント勘弁して!見させて!!!
住人は時々顔を画面に向けながらも「へ~」くらいの感じで黙って見てくれていました。ありがとう。
最近はアニメも推しの舞台円盤もライブ映像も特撮もガンガン垂れ流しています。
同人原稿をしたい
ジャブ1:パソコン作業
とりあえずパソコンで何か作業をリビングですれば、住人が入ってきたタイミングで
- パソコン持ってるんだ
- 何か作業してる
という事だけは伝えられます。
イコール、「リビングで(何かはわからないけど)パソコン作業をするんだ」
と伝えられます。
ジャブ2:Windowsのタブレット作業
Mくんは推しがタブレットになってしまったが故に、推し課金として購入した過去があります。
これが推し単体に対する今までで一番大きい課金だと思います。。。
このタブレット、お絵かきソフトが入るので外出時にちょっとした落書きとか、原稿のトーン貼りとかによく使います。
住人の前で
を実践。
住人「お仕事ですか?」
あ、そう見える…よな!そりゃそうか!
Mくん「ちょっと内職を…」
住人「そうなんですね」
間違ってない、間違ってない。
咄嗟に内職と伝えてしまいました。趣味でイラスト描いてますって出てこなかった!笑
それ以上は聞いてきませんでした。
ジャブ3:ペンタブの箱をリビングに置く
これは完全にハプニングが良い方向に転びました…。
最近板のタブレットが死に、Windowsのタブレット用ペンシルも芯が死にました。
原稿の締め切りはあと4日後です。困った、マジで。
そんな時に友人が緊急事態を察知して「板タブレットなら貸せるよ!」と
受け取った直後、リビングに持ち帰ったMくん。
住人「あ~!それ職人さんグッズだ!」
職 人 さ ん グ ッ ズ !
ちょっとドキっとした。
でもそれ以上は何も聞いてきませんでした。「何か作業するんだな」くらい。
ありがとう友よ…。
慣らすって大事
自宅で何かしたいとき、暴露のハードルが高い場合は徐々に慣らした方が安全かもしれません。
おかげでアニメも徐々に見れるようになってますし、原稿も無事入稿することが出来ました。
良かった…。
番外編:婚活での暴露
Mくん「婚活相手に腐ってる事も同人イベントに出る事も言っていません」
相談所「え!?自分の事は全てぶつけてください!」
なんてこった。
Mくんの相談所プロフィールには「趣味:絵を描く」とあります。
婚活相手「絵を描かれるんですか?」
Mくん「描きますよ、最近はLINEスタンプとか」
婚活相手「へぇ~!」
嘘は言ってない、嘘は。
初対面の人相手に「二次創作してます!」「BL描いてるぜ!」「エロ本も出すよ!」と伝えるのはちょっとハードルが高かったので、無難なところから攻めます。
でも「絵を描く人間だ」という事は伝えていました。
冒頭に戻る。
Mくん「(BL好きなことってどうやって伝えるんや)」
と思いながら婚活相手とアニメイトをうろうろ。
ふらっと歩いていたらBL本コーナー前に差し掛かり。
婚活相手「見たかったら見て良いよ」
ど こ ま で 察 し て い る ん だ … ! ?
いや何となく「BL好きなんだろな」位には察していたと思います。
商業BLコーナーを歩きながら会話。
正 直 気 が 気 じ ゃ な か っ た 。
それでもこれはチャンスだと思って、店を出た後何気なく話を振るMくん。
Mくん「私、同人イベントに出ることって伝えたっけ(白々しい)」
婚活相手「え!?聞いてない」
驚いていた。
でも引く感じでもなかった。
Mくん「自分が同人BL女だということをようやく伝えました。引いてませんでした」
相談所「良かったですね」
友人に
「オタク同士なら男性相手に初回で「何処までイケる人?(同人はわかる?BLや百合は?)」と質問を突っ込んで相手のレベルを伺ってから話をする」
という子がいますが、
ありゃ一種の「引き出す才能」だと思いますよ…よ…よ…
最後に:物の共有について
課題:住人全員がリビングにいてテレビに目が向いてる時にリアタイ以外のアニメを付けるのに抵抗がある
何故なら「今見なきゃいけないもの」でもないから。ちょっと気を使ってしまう。私が垂れ流している時に誰かが来る分にはいいんだけども…。
他人との物の共有ってそういうものかもしれない。
流石に人を選びそうな作品は共有スペースではなく配信サイトなどで見るよ!ギャルゲー物とかBL物とかえっちな深夜枠のアニメとかを見ている間に住人とハチ会ったら一思いに殺してくれ!ってなるかもしれない。
どうしても他人に見られたくないものは個人環境を作るのが吉ですね!
P.S.
最近Netflixの「セックス・エデュケーション」というドラマにハマりました。
本当の本当に面白くて、こんな、こんなの全人類に見て欲しい…。
端的に言えば
「セックスのカウンセラーを母親に持つオナニーもまだしたことがない童貞男子学生が性の悩みを持つ友人達に助け舟を出す」
話。
パワーワードか?
Mくん、このドラマを共有スペースで見る勇気がありません。
めちゃくちゃ面白いんですけど人を選ぶ作品なので共有スペースで見る勇気がありません!!!!!
困ったな~~~!!笑